宇都宮市(栃木) 御岳山(560m)、赤岩山(535m) 2022年1月30日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:29 駐車場−−5:20 御岳山−−5:39 中岩−−6:01 赤岩山−−6:10 ハングライダーテイクオフ場−−6:20 廃林道−−6:31 林道−−6:38 駐車場

場所栃木県宇都宮市
年月日2022年1月30日 日帰り
天候
山行種類一般登山+軽い藪山(別ルートなら完全に一般登山
交通手段マイカー
駐車場城山小学校北側に登山者用駐車場有。なお、林道沿いは全て駐車禁止
登山道の有無赤岩山の下り以外はあり(別ルートなら赤岩山の下りも道あり)
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無御岳山〜赤岩山の主稜線は岩場が多く転落注意
山頂の展望御岳山:あり(詳細な展望は不明)  赤岩山:東側に開ける
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コメント古賀志山の西側の稜線上にある山々。御岳山は日本山名事典記載の山。南側の林道は駐車が制限され、平地の登山者用駐車場を利用することになる。古賀志山同様に岩っぽい山で御岳山から赤岩山に縦走すると本格的な鎖場が登場する。技術的に難しい箇所は無いが転落注意。まだ真っ暗な日の出前にこれらの岩場を通過したが、左膝の状態を含めて大丈夫だった。赤岩山の下りは南への踏跡を辿ったら計画とは異なりパラグライダーのテイクオフ場に出て、途中までモノレールを辿り、途中から適当に東寄りに下ったら廃林道に遭遇し、一部廃林道の乗り換えがあったがほぼ廃林道を歩いて舗装された林道に下った




城山小学校北側の登山者用駐車場 2つ目の林道分岐で左の林道へ。古賀志山登山道の案内あり
最初は舗装された林道 登山道沿いに地元小学生が書いた絵が掲げられている
標高370m付近。直進が御岳 標高520m付近
主稜線直下の標識。西の御岳山へ向かう 鉄梯子
御岳山山頂。立派な標識あり 御岳山から見た宇都宮市街の夜景
主稜線には中岩、赤岩山の案内あり 中岩への登りで鎖場登場
中岩(546m峰) 中岩山頂
中岩から見た宇都宮市街地。低く明るい点は月 中岩の下りでも鎖が登場
結構長い鎖場だった 赤岩山東鞍部付近に二尊岩の標識あり
赤岩山手前で謎のネットが登場 赤岩山手前から見た宇都宮市街地。徐々に明るくなってきた
赤岩山山頂。明瞭なピークではない 南に下る踏跡を発見!
大きな舞台のような木造構造物出た。パラグライダーテイクオフ場だった 偶数日右旋回、奇数日右旋回と書いてあった
テイクオフ場西側に階段を発見(探すのに苦労した) モノレール駅あり
モノレールは計4本あった。麓のスクールまで続いているのだろう モノレールを逸れて南東に下ったら廃林道に遭遇
廃林道を乗り継いで舗装された林道に到着 舗装林道に出た場所にあった標識
往路で最初に見た林道分岐 登山者用駐車場。7時前だが数台駐車していた
簡易トイレあり これ以上林道に入っても駐車可能場所は無い
登山口の案内図。御岳山〜赤岩山間は道の案内が無かった。赤岩山から下る道はおそらくモノレールだろう


・古賀志山の西側の尾根続きに御岳山と赤岩山がある。御岳山は日本山名事典記載の山で赤岩山は地形図記載の山である。ネットでざっと調べた結果、古賀志山〜赤岩山まで縦走路があるようで、赤岩山から南側の林道へ下る道もあるようだ。林道から古賀志山を経由せず直接御岳山に至るルートもあるようで、林道を含めて2山の周回が可能であった。

・登山口は南側の林道となるが、現地に行くと林道は駐車禁止であり麓の城山小学校近くの登山者用駐車場を利用するしかない。ここからまっすぐ林道を登ると赤岩山方面への林道分岐があるが、こちらの林道は一般車通行止めであった。右へ上がる林道は古賀志山登山口までは一般車通行可能であるが、その先へ抜ける道は通行止めになっていた。かなり昔に古賀志山に登った時にはこんな規制は無かった記憶がある。

・日曜日はできるだけ早く帰宅して体を休めたいので、日の出前の真っ暗な時刻(AM4:30)に出発した。当然ながら駐車場に他の車は皆無だった。天候は晴れで星空が広がっていた。LEDのヘッドランプを点けて歩き出す。

・最初の林道分岐を右に進み、次の林道分岐では左の林道に入る。こちらが御岳山に直接登れるルートである。スタートは舗装された林道で、地形図では実線で書かれた短い区間である。林道を登っていくとすぐにダートに変わり、道幅が狭くなって通常の登山道に変わる。このルートには立木に地元小学生が書いた絵が多数取り付けられていたが、背景が白なので暗闇の中では遠くまで確認できていい目印になった。

・登山道は明瞭だが場所によっては登山道に沿った枝道が分岐し、ちょっと道が細くなったと感じながらも登っていくと太い道に合流することが何回かあった。明るい時刻に登ればこんなことはなかっただろう。

・上部に行くと岩っぽい場所も登場するが特に問題なく通過。そして古賀志山に繋がる主稜線に出ると北寄りの冷たい風が強くて体感温度が一気に下がり、防寒装備を着用する。これまでは南斜面を登ってきたので山が風をブロックして無風状態であった。

・稜線上には案内看板が立ち、右(東)は古賀志山、左(西)は御岳山となっていたので左へ進む。いきなり鉄梯子がかかった岩場で梯子はありがたく使わせてもらう。

・岩っぽい場所の僅かに南を巻いて小さな社のある最高点に到着。そこには「御嶽山」と書かれた立派な山頂標識がかかっていた。山頂からは宇都宮市街地の夜景が広がっていて、東の空には上がったばかりの月も見えた。

・次は赤岩山への縦走だ。ネットではルートの情報を詳しく調べなかったので危険度などは不明だが、そもそも古賀志山は岩っぽいし、地形図を見ても御岳山やその西側のピークが岩マークのオンパレードで、鎖場があるのは想定の範囲内だ。でも昼間に下界から見上げた稜線は岩っぽさは全く感じられなかった。

・御岳山から西へ延びる主稜線を指して「中岩・赤岩山」の案内があったので、情報通りちゃんと登山道があるようで一安心。おそらく「中岩」は御岳山と赤岩山中間の546m峰を指しているのだろう。案内に従って西へと下っていくが、これまでの登山道と比較して明らかに道が薄くなり、ルートを示す目印も見られなくなった。岩っぽい尾根で真っ暗闇では岩を迂回するような場所で道を見落としそうになり、注意深く下っていく。幸いにして御岳山の下りでは本格的な岩場の通過は無かった。

・鞍部を越えて登りにかかると小ルンゼ状の岩の切れ目に鎖がかかった場所が登場。ちょっとビビったが登り方向であること、岩の凸凹が多く手掛かり、足がかりが多いので鎖を使わずとも3点支持を守って突破できた。真っ暗な時間帯に鎖場を通過したのは初めての経験だ。左膝の怪我以降でも本格的な岩場は初めてだったが、特に支障はなかった。

・傾斜が緩んでピークの一角に出たことは分かったが、まだ真っ暗なのでこの先にもまだ高いところがあるのか分からない状態で西へ進むと中岩の標識が現れた。ここも御岳山同様に宇都宮市街地の夜景が眼下に望むことができた。御岳山の時より月は高さを増しており、その左上の明るい星は明けの明星、金星だろう。

・次は赤岩山。やはり下りの方がライトの狭い範囲の光で歩くにはルート判断が難しく、特に尾根上で岩が切れ落ちて直進できない場面でどこに迂回路入口があるのかの見極めが難しかった。でも道を外れれば明らかに危険個所に変わるので、外れても短時間で判明する。この稜線は岩場が多く立木が少ないからであろうか、テープ等の目印にはほとんど気付かなかった。中岩からの下りでも鎖場が登場し、ここは安全確保のため素直に鎖を使った。

・中岩との鞍部付近の岩に「二尊岩」の標識あり。周囲はまだ真っ暗なので名前が付くような顕著な岩なのか分からなかった。

・赤岩山への登りでも鎖は無くても岩場があり、迂回できそうな踏跡を見つけても行き詰ることがあった。基本的には岩があっても尾根上を進み、切れ落ちた壁が登場した場合のみ左右に迂回路を求めるのが正解のようだ。岩の上には足跡が残らないので真っ暗闇の中では特にルート判断が難しかった。

・鹿の食害防止のためのものだろうか、緑色のネットが登場し、その先にはゴム板のようなものが地面に敷かれた開けた場所が登場すると赤岩山山頂はすぐそこ。ここは南に展望が開けていた。赤岩山はこれまでの岩っぽい稜線とは対照的に樹林に覆われた緩やかな普通のピークであり展望は無し。顕著なピークではなく山頂標識が無ければ通過してしまいそうな場所だった。

・ここからの下りが難関。このまままっすぐ稜線を西に下ると南にある林道から離れてしまうので稜線の南側を下る必要がある。ネット検索では南西に下る尾根の北側の谷筋に道があるように読めたが山頂には案内標識は無く、少し西へ歩いて分岐点が無いか探してみたがそれらしき道は見当たらなかった。山頂に戻りライトで地面を慎重に探ると南に下る薄い踏跡を発見。明らかに最近人が歩いた形跡があったのでこれで間違いないだろうと下り始めた。

・意外と明瞭な踏跡をジグザグに下っていくと、突如として木の板で覆われた広い舞台のような開けた場所に出て面食らった。広さは2,30m四方はありそうで、足場管を組んだ構造で地面から浮かせて傾斜を緩やかにしてあった。表面には滑り止めらしいゴム板も点在し、何のための施設なのか最初は皆目見当がつかなかった。しかし施設上端に「奇数日 左旋回  偶数日 右旋回」と書かれた看板を発見して悟った。ここはパラグライダーのテイクオフ場だったのだ! この麓にパラグライダーのスクールがあったのは県道走行中に見ており、そのスクールの施設と考えるのが自然だろう。

・ということは荷揚げのためスクールへの車道が通じているはずであり、そこから南側中腹を通る林道へ出られるはずだ。その前にこの「舞台」の出入口がどこにあるのかが分からなくて困った! 足場管で地面から高い位置にあるので、出入口を発見しないと地面に下りられない。まだ日の出前で薄明るい程度の時間帯であり、「舞台」が広すぎてLEDライトの光では端まで光が届かず縁の様子が見えないのだ。出入口はおそらく下端のどこかだろうと予想して東側の角に下ったが何もなし。そのまま下端を西に移動すると西の角に階段を発見。無事に地面に下ることができた。

・地面に下りると車道ではなくモノレールの駅が登場。麓のスクールからはモノレールで上がるようになっていたのだ。レールは並行して2本あり、これに沿って下ることにした。レール沿いに道があるわけではないが藪が無いので歩くのに都合がいい。ただし、モノレールは真南ではなく西寄りに下っていて、このままでは駐車場から離れる方向なので適当な場所でモノレールから離れて東寄りに斜めに植林帯を下ることにした。モノレール以外でも藪は無いので問題なし。2,30m離れた位置で再び2本のモノレールに遭遇。テイクオフ場には計4本のモノレールが通っていることになり、大量輸送が可能になっていた。

・モノレールの軌道を横切って南東へ向けて斜めに下ると廃林道に遭遇。うまい具合にこちらは東寄りに下っていたので利用させてもらう。途中からヘアピンカーブで西へ進路を変えたのでここで廃林道を外れて東へ下るとすぐに別の廃林道が登場し、今度は一貫してほぼ南東に下っていったのでずっと廃林道を歩き続けると舗装された林道に到着。ここは往路の林道の最初の分岐を左に入った続きであろう。林道脇には案内標識があり、東方向は「南駐車場」と書かれていた。これは私が車を置いた駐車場のことだ。

・舗装された林道に出てから4分ほど歩いて最初の林道分岐に到着。往路で見た車止めがあったのでそうだとすぐに分かった。計画では赤岩山から南西に下る道に乗る予定で、その場合は林道歩きが長くて登り返しも必要だったが、廃林道のおかげでそれが大幅カットできた。

・林道に到着する頃にはすっかり明るくなっていたが、駐車場に到着したのは朝7時前、日の出直後だった。こんな時刻でも私の他に数台の車があり、早朝から登山や散歩を楽しむ地元の常連さんがいるようだった。

 

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